ファミリーキャンプの悩み
ファミキャンの悩み、堂々の第一位は、ものが多すぎて準備も片付けも大変でめんどくさい!です。
家族みんなが快適に過ごすためにあれやこれや抜かりなく準備。こどもが寝たあとは大人が楽しめるものも準備。ごはんもこだわりたいから準備。洋服、あれこれ・・・とにかく荷物が多い!
大量の荷物を車にパンパンに詰め、キャンプ場では何度も荷下ろしをする。いざ設営が終わっても、目当てのものがみつからず探してばかり。
ファミリーキャンプはソロとは違い、多少の快適性を犠牲にしていいと身勝手に考えることはできません。また、家族みんな(特にこども)が楽しいと感じるようなものにしなければいけません。人数が多い分、快適さや楽しみを追求するとどんどんモノが増えて、窮屈になるというジレンマを抱えた難しいキャンプなのです。
なぜミニマルを目指すのか?
ファミリーキャンプでは家族も車に乗るので、ミニバンだと後部座席を倒したスペースいっぱいに使うのがせいぜいでしょう。ルーフボックスをつけるという裏技もありますが、背の高いミニバンだと荷下ろしが大変でおすすめできません。よって、すでにMAXの荷物の量が決まります。
その上、持っていきたいものは多数。家族を快適にしたい。楽しく過ごしたい。あれもこれも切りがありません。また、荷物が増える分その準備に時間がかかることはいうまでもありません。
キャンプで最も頭を悩ませるのは、親が設営や準備に追われ、子どもたちが退屈してしまうことです。これではこどもを楽しませたいはずなのに本末転倒です。よって、時短は非常に重要。
またファミリーはとにかく出費が多いです。キャンプばかりお金をかけることはできません。費用面でも無駄を省くことは超重要です。
では、どのような基準で必要なものを考えるか、快適さを満たした必要最低限とはどのようなものでしょか。
ミニマルを定義してみよう
ミニマル(Minimal)は最小限という意味です。ミニマルファミリーキャンプといえども、荷物を最小限にしよう、ということだけでは不十分です。無理して家族が不快なキャンプでは元も子もないです。また、荷物は減るけど手間は増えれば時間がなくなります。ファミリーキャンプにおいてのMinimalには以下の要素を含むものと考えます。
- 手間(時間)がかからないこと(極力手間を減らす)
- それがなければ代用できないこと(極力ものを減らす)
- 快適さを損なわないこと
これはキャンプギアを購入するときの目安にもなるかと思います。
ミニマルファミリーキャンプで購入すべきギアの優先順位
ミニマルファミリーキャンプといえど、買うものはたくさんあります。お金をかけるべきところで優先順位をつけていきましょう。
- テント
- 寝床
- 調理器具
- 家具
- 装飾
テント
キャンプはいわば家に住むようなものと考えれば優先順位は自ずとわかるかもしれません。まずは家がないと始まりません。つまり、テント。
家の快適さはその性能・グレードによるところが大きいです。
一番、お金をかけるべきところ、それはテントです。
テントはピンキリで安いものは数万円、高いものは数十万と幅があります。
ファミリーキャンプを考えている方であれば、まず探すテントはワンポールテントや2ルームテントが多いでしょう。
エントリーモデルでそこそこの広さでいくと安くて5万、通常価格帯ですと7~8万というところでしょうか。上位のモデルですと20万円程度。
普通にちょっと始めてみようかな、という方はエントリーモデルに行くでしょうが、ミニマルファミリーキャンプかつ、優先順位を考えればここにはしっかりお金をかけるべきと断言できます。
家の性能と快適さは何よりも強く相関します。テントの性能=快適さといっても過言ではありません。上位クラスのものはエントリーモデルよりも断然、広く、快適な作りとなっております。お値段倍以上ですが、その価値は確かにあります。
最初から高い買い物をして損をしたくない、という気持ちもありますが、エントリーモデルをしばらく使えば次のテントは自ずと上位クラスにくるのです。本当です。ですので、テントは中古で売るのも結構値が下がって辛いので、無駄な買い物にならないよう上位クラスを買いましょう。快適さと直結します。
次は寝床です。
寝床
寝床はマット類、シュラフ、枕などですね。特にマット類は寝心地に直結します。
ファミリーキャンプならば、マット類はインフレーターマットしかないでしょう。
コットにするには別れてしまい小さいお子様だと難しいでしょうが、インフレーターマットならば連結もできるし、並んで寝られて安心です。寝心地と安全性を考慮すればインフレーターマットでしょう。
我が家は銀マット、8cmのインフレーターマット、ベットパット、シュラフ(布団)で寝ています。冬は銀マットの上にホットカーペット、インフレーターマット・・の順番です。
枕は小さなクッションを兼用しています。8cmですとベッドほどは快適でないですが、野外と思えば十分快適なレベルです。こどもも途中で起きるというようなこともありません。
インフレーターマットを省略してとも考えましたが、ここは犠牲にできないところだと思います。
調理器具
コンロ、鍋、食器類です。コンロは1口では厳しいです。2口はほしいです。ご飯を作りながらお湯を沸かしたいなど本当に1つだと時間がかかってしまいます。
コンロは個人的には一生物の男臭いギアである、コールマンツーバーナ413Hに憧れますが、ミニマルの定義である手間(時間)がかからないこと(極力手間を減らす)に引っかかってしまうので断念です。

おしゃれなユニフレームツーバーナーUS-1900 も検討しましたが、冬キャンでの鍋を囲めない、やそもそも五徳に2つの鍋が乗せにくい、家で使えないなどデメリットも多く、結局タフマルと予備コンロの2台使いに落ち着きました。タフまるは少し携帯性に劣りますが火力重視でJrではないほうのタフまるです。


クッカーは使わず、取っ手の取れるティファールで家と兼用です。クッカーはかっこいいですがキャンプでしか使わず勿体ないですし、家庭用キッチン器具の方が性能は◎
食器は百均。調理器具から徐々に優先順位が下がってくる感じです。
家具、すなわちテーブル、椅子、ランタンなどです。この辺りは使えればいい、というスタンス。
特に椅子は最初準備していましたが、こどもが使うにはアウトドア用の椅子は不安定ですので、お座敷スタイルに変更して椅子はなくしました。テーブルはこんな感じのメッシュテーブルです。折り畳めて意外と軽いし便利です。3つ折りタイプだとかなり広くファミリー使用が可能です。
こどもがいるとすぐになにかこぼすし、その時の拭き掃除が楽です。ただし、お座敷にした場合そのまま下のラグに落ちるので注意です。

ランタンは明るいものから手軽なものまで多めに持っていきます。キャンプ場の夜は暗いですから、多いほうが安心です。
装飾
これはもう趣味の世界ですので自由にいきましょう。
以上、今回強調したいのは、ミニマルファミリーキャンプといえども、テントだけにはこだわった方がよい、というものでした。
次回は私の使用テントをご紹介します。
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